「畳の上にうっかりコーヒーをこぼしてしまった!」「家具の跡がくっきり残って直らない……」「ダニの発生が心配だけど、どう対策すればいい?」和室のある暮らしの中で、こんなお悩みはありませんか?
畳はデリケートに見えますが、正しいお手入れ方法とトラブル時の正しい応急処置を知っていれば、きれいに長持ちさせることができます。今回は、カビ以外でよくある畳のトラブルの対処法と、毎日のカンタンなお手入れのコツをご紹介します。

畳の3大トラブル!シーン別の応急処置
万が一汚してしまっても、焦って水拭きをするのはNGです。畳の素材を傷めないための正しい対処法をまとめました。
① シミ・汚れ(醤油、コーヒー、ペットの尿など)
水分を吸い込みやすい畳は、「こぼしたら1秒でも早く吸い取る」が鉄則です。
用意するもの
- 小麦粉(または粉末洗剤、塩など)
- 雑巾
- 掃除機
対処手順
- こぼした場所に小麦粉や塩をたっぷり振りかけ、水分を吸わせます。
- 粉が水分を吸って固まったら、掃除機で丁寧に吸い取ります。
- 仕上げに、固く絞った雑巾(または乾いた雑巾)で、畳の目に沿って優しく拭きます。
ポイント:こすって広げないように、上からトントンと叩くように吸い取らせるのがコツです。
② 家具の凹み(へこみ)
タンスや机を置いた跡の凹みは、熱と水分を使うと、い草の復元力である程度元に戻せます。
用意するもの
- 固く絞った濡れタオル
- スチームアイロン
対処手順
- 凹んだ部分に、固く絞った濡れタオルを当てます。
- その上からスチームアイロン(中温)を数秒間、軽く当てて蒸気を送ります。
- タオルを外し、ドライヤーや扇風機で完全に乾燥させます。
ポイント:い草は湿った状態で熱を加えると膨らむ性質があります。最後はカビ予防のため、しっかり乾かしてください。
③ ダニ・虫の心配
梅雨や夏場など、湿気がこもるとダニが発生しやすくなります。
用意するもの
- 掃除機
- 畳用の防ダニ駆除スプレー(市販品)
対処手順
- 部屋の換気をよくします。
- 畳1枚あたり30秒〜1分ほど時間をかけて、ゆっくり掃除機をかけます(ダニのフンや、エサとなるホコリを取り除きます)。
- 気になる場合は、畳専用の注入式スプレーなどを使って、内部から駆除します。
ポイント:ダニに水拭きは逆効果です(湿気を好むため)。普段から「乾燥」を意識することが一番の対策です。

毎日のキレイを保つ!畳の正しい基本お手入れ
畳を傷めず、風合いを保つための日常ルールはシンプルです。
掃除機は「畳の目に沿って」ゆっくりと
- 目の向きを無視してかけると、い草がささくれ立つ原因になります。
- 1畳あたり40〜60秒を目安に、優しく滑らせるようにかけましょう。
基本は「乾拭き(からぶき)」
- 畳は湿気を嫌います。普段のお掃除は、ドライタイプのフローリングワイパーや乾いた雑巾で十分です。
- どうしても汚れが気になるときだけ、バケツの水に大さじ1杯のクエン酸やお酢を混ぜ、「固く固く絞った雑巾」で拭いてください。そのあとは必ず換気をして、しっかり乾かしましょう。
粘着カーペットクリーナー(コロコロ)は使わない
- 粘着力が強すぎると、い草の表面を剥がしてしまい、畳の寿命を縮めてしまいます。
まとめ:どうしても落ちない汚れはプロに相談を
畳は、少しの工夫と正しい知識で、何年も心地よい香りとクッション性を保ってくれます。
ただし、次のような場合は、畳の「表替え(おもてがえ)」、つまり表面のゴザを新しくするタイミングかもしれません。
- シミが完全に残ってしまった
- ダニの被害が収まらない
- 全体的にささくれて、黄色くなってきた

