薄畳の中身はインシュレーションボード(畳ボード)でできています。
インシュレーションボードと昔ながらの藁と比較したときのメリット・デメリットをお教えてください。
まず藁ですと薄い畳の製作ができません。
藁は厚み50mm以上の畳でないと芯材が用意できません。
インシュレーションボードは、カビ・ダニの発生原因になる要素がありません。
昔の住宅ですと多くが木造住宅で床下などからの隙間があり通気性がありましたが、現代の住宅は高気密で風の通りが少ないために湿気がこもる可能性がある藁は不向きになっています。
藁(わら)は、昔は多くあったのですが、コンバインの普及により藁自体が細切れにされてしまい畳床に使用できる長い藁が不足しています。日本の藁だけでは間に合わないため海外から安く輸入していたりします。
国産の藁床は高級品になってしまいました。
全て藁(わら)で作られた畳床(西播床)
5重に積み重ねて作られた藁床。1枚当たりに重量は30kg以上になります。
高級住宅やお寺などに使います。
スタイロフォームとの組み合わせ (サンドイッチ畳床)
見た目では分かりにくいかも知れませんが、スタイロフォームのある面が畳表を張る方になります。
藁の多い部分が床面になります。
高級住宅に使われます。
公団住宅にも一部まだ使われています。
見た目は同じスタイロ床でも藁の種類や作り方で価格が大きく変わってきます。
製畳機
藁(わら)使った床を作るための機械です。
だいたい2人がかりで機械を回します。
畳床を一日に40枚から60枚くらい生産します。